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『イン・ザ・プール/奥田英朗』

今回は、奥田英朗著「イン・ザ・プール」です。

早速、簡単に紹介していきます。

 

1.作品情報

著 名:イン・ザ・プール

著 者:奥田英朗

出版社:文春文庫

発売日:2006/3/10 ※文庫本の初版発行日

頁 数:279ページ

 

こちらは、奥田英朗さんによる「精神科医伊良部シリーズ」の第一作です。

本作は第127回の直木賞候補となり、第二作目の「空中ブランコ」は第131回の直木賞を受賞しています。

 

2.あらすじ

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か?

イン・ザ・プール」裏表紙より引用

様々な悩みを抱えた患者が伊良部総合病院の神経科を訪れるという形式の短編小説集です。

伊良部一郎の強烈なキャラクターと、独特な治療(?)が、見どころです。

読了後、何かに悩むことが、きっとばかばかしくなると思います。ぜひ読んでみてください。

 

3.こんな人におすすめ

  • 悩みを抱えている方

 

4.感想

ここからは、私の正直な感想を綴ります。
個人の感想なので、共感していただけないこともあるかと思いますが、ご容赦ください。
また、ネタバレや、ネタバレと感じられる内容が含まれていますので、ご注意ください。

伊良部一郎、いいですよね。好きなキャラクターの1人です。

私自身、どちらかというといろいろなことを気にしてしまうタイプなのですが、もっと図太く生きていいんだということを教えてもらったような気がします。

 

本作のどのお話も面白いのですが、「フレンズ」は中高生のうちに読んでみたかったなと思いました。

さすがに雄太ほどではないですが、中高生のときって、人から良く思われたいとか、嫌われたくないといった気持ちが今よりも強かったような気がするので、当時の自分にそんなの気にしなくていいんだよと教えてあげたいですね。

 

本記事の執筆時点で、精神科医伊良部シリーズの最新作「コメンテーター」がちょうど刊行されました。

本棚のスペースの都合で、なるべく単行本は買わないようにしているのですが、買ってしまいそう・・・。

以上、『イン・ザ・プール/奥田英朗』の紹介と感想でした。