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なるべくシンプルな形で小説を紹介していきます。みなさまの小説選びの参考になれば幸いです。

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『幻夏/太田愛』

今回は、太田愛著「幻夏」です。

早速、簡単に紹介していきます。

 

1.作品情報

著 名:幻夏

著 者:太田愛

出版社:角川文庫

発売日:2017/8/25 ※文庫本の初版発行日

頁 数:480ページ

 

こちらは、太田愛さんによるミステリー小説です。

『犯罪者』に続く作品となっていますが、本作から読んでも楽しめるようになっています。

 

2.あらすじ

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。相馬の胸に消えた親友の言葉が蘇る。「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」あの夏、本当は何が起こっていたのか、今、何が起ころうとしているのか。人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか? 司法の信を問う傑作ミステリ。日本推理作家協会賞候補作。

「幻夏」裏表紙より引用

鑓水に子どもを探してほしいという依頼がくるところから物語が始まります。

正義とは何か考えさせられます。ぜひ読んでみてください。

 

3.こんな人におすすめ

  • ミステリーが好き
  • 考えさせられる作品が好き

 

4.感想

ここからは、私の正直な感想を綴ります。
個人の感想なので、共感していただけないこともあるかと思いますが、ご容赦ください。
また、ネタバレや、ネタバレと感じられる内容が含まれていますので、ご注意ください。

絶対に冤罪には巻き込まれたくないなと思いました。

経験したことがないので全くわからないのですが、現実の取り調べはどんな感じで行われているんでしょうね。

冤罪の被害にあったらたまったもんじゃないですが、一方で、相馬も言及していた通り、本物の犯罪者を炙り出すために苛烈な取り調べが必要な場合もあるという話も納得感がありました。

 

太田愛さんの小説は、ミステリー要素もテーマも面白くて非常に読みがいがありますね。

続編の『天上の葦』はまだ読めていないので楽しみにしています。

以上、『幻夏/太田愛』の紹介と感想でした。